没案②と薄暗いお話
- 企画主催
- 2023年9月15日
- 読了時間: 7分
✦2023/09/15
色々と後回しにしていたらログインに際しあれこれ慌てることになりなんとかログインできました。突然消えた時はやらかしたんだなと思って頂ければ幸いです。
✦思い出した没案色々
<星影の子>
・目録の設定の他に「何かが割れるような音が聞こえる」という設定がありました。これに関しては症状が多すぎる上にうるさそうということで消えました。没になっている第3章を暗示する設定だったので消える事に関しては必然だったのかもしれません。
・最初期「祈り」は歌以外の手段も有りで考えていました。祈る心が乗るのであれば歌、詩、踊り、絵、何でも有りでした。ですが「星は歌う」こと、歌の効果、映像的なイメージ(第一のメージは絵本ですが第二に映像としてのイメージもありました)から「歌」一本に絞りました。漫画として歌は難しい描写ではありますがそこは見ている人の想像の力をお借りしようと決めての決定です。
・星影の子は降星の日から生き続けているという設定も考えましたがそうなると生存√が思い描けなかったのと人外みが強くなってしまうため没になりました。それこそ、まさに「神様」のようですよね。100年生きて、見送って、やっと死ねるとなれば生きることを選べるでしょうか……。あとは「繋がっていく」こともテーマとして大切にしたかったというのもあります。
<第3章>
・前回語ったものとは別に「未来の収穫祭の夢の中で行動する」案もあったことを思い出しました。
無人の屋敷、星影の子が見当たらない街、すれ違う人はあなたの呼びかけに気付かず、すり抜けてしまいます。それはあなたがよく知る夢の体験に似ていました。ふとチラシに目をやれば一年後の日付、おかしい、星影の子は過去の夢しか見ないはず……。「空に昇った星影の子に捧ぐ」添えられた文章にあなたは悟ります。この景色こそ、自身が辿る運命の先なのだと。
……という導入でした。システムとしては星影の子を「夢の中に探しに行く」仕様と変わりません。宝探し第2ラウンドです。皆さんが収穫祭を楽しんでくださっていたのを見て考えたものではありましたがシステムの再考と同時に没になりました。
・「星が浮かんでいる箇所を起点に体が透けていく」という案もありました。この場合祝福無しの星影の子も体は残っており眠っている状態になります。行動できるのは「霊体」の方ですね。これは最後の最後まで悩んでいました。初めから見えなくなっているとそういうものとして受け入れることもできそうなものですが段々透けていく「あの子」を目の当たりにするというのは現システムよりも焦りが生まれそうですし、星影の子としても砂時計を眺めているようなもので、死へ向かう体をより実感を持って感じられそうですよね。この仕様でも楽しそうではあるのですが案内が際限無く長くなってしまうため没になりました。
・「複数回交流のあった人から忘却の赦しを貰っていく」という案もありました。個々で必要人数は変わってくるのですがこの場合参加者様の負担が大きくなりすぎてしまう懸念があったため没に。赦しは双方の感情を持って成立するので、星導の祈りの難易度を上げたようなシステムです。赦しを得るごとに星が減っていく仕様でした。
……以上、脳内メモから掘り起こした没案でした。第3章は打ちながら消してを繰り返していたため今思えばそのまま残していても良かったなと思います。
以下人身売買系のあの世界の薄暗いお話をさせていただきます。ご注意ください。
✦薄暗いお話
・星夢は優しい世界、絵本と何度か書いておりますがやはり薄暗い部分は確実に存在しています。公式投稿で触れていたのは人身売買のみでしたが勿論それ以外の様々な事が存在しているはずです。皆様が書いてくださった面も確実に存在していますし、それ以外もあるでしょう。私個人としては「星影の子は望まれて生まれた存在」という願いを持っています。あくまで「願い」なので全員がそうでは無いと思っておりますし、そうであるなら最初から目録に書いているのでその点はご安心頂ければと思います。それを踏まえて、あの世界では望まぬ妊娠もあるのだろうと思っています。(ただここはファタンジーの力を借りて、避妊系の諸方法・技術はあって欲しいと思っています。医療的に時代が進んでしまいそうですがそうでないとあまりにも悲しい出来事が多そうなので……。世界観に関わる事ですがわざわざ明記するのも何だかな、ということで記していませんでした。あくまで個人的な思いなのでこの辺りの解釈はご自由になさって頂いて大丈夫です。)愛した人と、望んで宿した命で無い存在が己の星を継承し、いつ訪れるともわからない終わりに心を壊す、そんな人もいたのではないでしょうか。その果てに選んだ死は運命だったのでしょうか。それとも、運命の手前で道を閉じてしまったのでしょうか。こういった事は富裕層か、あるいは貧民街でありそうな事だと思っています。
たとえ愛し合った人同士で、望んで産んだのだとしてもやはり愛する人の死という現実を目の当たりにした時揺れ動く心もあるわけで……。この辺りは皆様の物語ですので掘り下げる事は控えますが許しても、許せなくても、いつか愛する人と生きていく中で思いを馳せる事があれば少しの救いは生まれるのかもしれない、と個人的には思っています。勿論、相手は故人ですし、救いが本当に必要かは個人の問題ですので絶対ではありません。繰り返しですが、この辺りは皆様の物語ですので皆様の納得の行く運びを拝見させて頂く事が出来ればと思っております。
・実は第2章のミニストーリーでPCの方の誘拐事件(未遂)を起こすつもりでプロットを練っていましたがこれでは収穫祭を楽しむどころでは無くなるぞ、ということで没にしていました。結果として平和的着地となった誘拐事件(未遂)は起こっていたので見たかったものが…!と喜ぶ外国人のようになっていたことをここで告白させてください。捕まって良かった。
・星影の子の誘拐はプロローグレターにあるような価値を目的としている場合と、その力に目を付けた少し危ない国、その他思想的に少し危ない国、と様々です。今でも場所によっては星影の子は高値で取引されているのではないかと私は思っています。目を付けた国はそれこそ願いを叶える力を我が国に、ということで連れていきたいのでしょう。公にはエルドナの、星影の館の、礼拝堂でしか願いは叶わないとなっていますが方法を探せば見つかるかもしれませんから。第1章の騒動の後にはそう考える国も増えていそうですよね。思想的に危ない国は星影の子を崇拝、或いはその逆なのでしょう。御身の解放か、星の解放か、こういうところが一番厄介です。
・100年の間に人体実験紛いの事は絶対にあっただろうなと思っています。研究施設として始動したばかりの星影の館でもルダールの目の届かない所でそういうことはあったのではないでしょうか。命の危機に瀕すれば星は出ていくのではないか、考えないわけがないと思うんです。他にも思想の危ない国が戦争までは行かない、いざこざは何度か起こしていそうです。
・エルドナの祝福が大変な事になっている間も、楽しい収穫祭の間も、よその国では少し……?な状態もあるということをドリンク屋(正確にはドリンク屋では無いのですがお面の商人と区別するためにドリンク屋になってしまった青年商人)に喋らせるつもりだったのですが「外国の情勢」を尋ねる方がいなかった事や水を差すのか……?!という葛藤からそういった話は出てきませんでした。それはそれで、皆様らしい多様なご質問を頂けたりドリンクに纏わるお話をさせて頂いたりなど楽しい時間を過ごさせていただいておりました。情報を得たところでどうこうできるものでも無いので結果オーライなのだと思います。
✦カスタムドリンクの話をしたので少しだけ、これは薄暗くないお話です。恐らく各章の振り返りでも再び話すのだと思います。各カスタムドリンクを構成する要素は指定があった自由数字を除きほとんどが皆様のCSidの数字から割り出されています。所々に意図があったり、無かったり、ではありますがほとんどはそうです。だからこその「運命」という言葉を当てはめておりますし、あの数字を引き寄せたのも、あれを特別なアイテムにしたのも、皆様です。数字の指定があったとしても「0」という自由数字を引き寄せたのは皆様のCSid数字ですから。運命はあります。
2023/09/15