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第3章没案のお話

  • 企画主催
  • 2023年8月24日
  • 読了時間: 5分

✦2023/08/24


最初期の第3章は今とは大分形が異なっています。そもそも予告を出したのが新デザインになってからなのでこの段階では根となる設定自体が今とは違っています。


今や没案となったこの頃の第3章の舞台は「夢の中」でした。眠っている星影の子を迎えに行く、そんなストーリー運びだったんです。夢の中なので他者に会う事も出来ずまた人間PCの方にかなり依存することになってしまうシステムだったので楽しそうではありますが今思うと没にして正解だったと思います。元が申請企画であり一対一の関係にスポットが当たっていたので忠実になぞろうとすると交流企画としての良さは無くなってしまい、ということでバランスにかなり悩みました。


ちなみに繋げた夢は安定しないため切れることもありますし意思を持って切ることも可能でした。深層で生きたいと思っている限り何度でも繋げられますが双方にダメージがありそうなシステムです。私は好きです。



新デザインになってから改めて練り直した第3章です。全員が祝福無し状態であり、夢から覚めて行動するか否かは自由でした。行動しない場合は旧デザイン同様、夢を繋げて迎えにいくことはできるようにはしていて、「交流企画」の部分をより意識した流れに変わっています。


章タイトルが違っていたりこれは星渦の意思?と思われてしまうかもしれませんが、この頃の星渦の意思は現在の祈りと意思の中間のような流れになっていました。星影の子・人間間で定められた条件(現在の星導の祈りに必要な条件と似た条件でした)をクリアすることで人々の目にも映り物にも触れられるようになりますが今とは違いこの時点ではまだ生存が確定していません。状態としては「星影の子は記憶を失わない」「期間中に再び祈ることができるようになる」という流れで「祈った場合眠りにつき夢の中に迎えに来てもらうしかなくなる」というものでした(現在の奇跡を起こす方法に似ています)。個人的にはかなり好きな流れです。夢が繋がらない場合生死は条件ABのクリアに委ねられることになります。もしこれを採用していたらキャラクター的に祈る方は絶対居ただろうなと思っています。



そしてなんやかんやで今の流れ・システムに落ち着きました。こんなに流れが二転三転しているのは第3章だけです。星処の流れを忠実に汲むか、変えてしまうか、そのバランスを整えるのが本当に大変だった記憶があります。結局星処とはかなり変わっています。



✦その他没案

・守護魔法の残骸は「淀み」では無く色々な事をもっと具体的に喋ってくれていました。ストーリーはどこまでも長くなるしこんなことを聞いてしまえば星導の祈りをする人ほぼいなくなるのでは、ということでかなり削りあの形になっています。残骸としてはあの位でちょうどいいと思っていますが読者にはかなり不親切ですね…。

・守護魔法の残骸が星の一部として浮遊している設定もありました。これは新デザインの時の流れに伴う仕様だったので諸共没になっています。

・更に飛躍し目覚めた≪星≫に体を乗っ取られ本人の意識は霊体として行動することになる案もありました。おもしろそうではあるのですが第二人格の設定を詰めるのは負担が大きい気がするということで没です。



その他ED……と言いますか、あの世界の裏側で何が起きていたのかの部分の没案では「滅びかけている並行世界の願いを受けて今の世界は保たれている」というSFチックな事になっておりしかも満天EDだった場合は「並行世界の魔力を使ってこちら側が平穏を得る(それにより並行世界は滅びる)」というものがありました。話が壮大になりすぎますし星処、星夢に共通するテーマからかけ離れているので没になっています。



✦星空エンド、夜空エンド

こちらは没では無く単に至らなかったエンドについてのお話です。


✦星空エンド

星空エンドは条件ABは達成できず生存者・死亡者どちらも有りのエンディングでした。こちらはもうそのままです。星導の祈りを行った人は生存、何もしなかった・星渦の意思を選んだ人は死亡、というエンディングです。どちらかと言えばメリバ要素が強いエンディングでして、星影の子には死亡者が出るものの世界の状態的にはかなり安定することになります。正真正銘、眠りについた星影の子は救世主となり星導の祈りを行った星影の子への風当たりは……です。満天には至らないものの、以前よりも星はぐっと増えるでしょう。


✦夜空エンド

夜空エンドは条件ABを達成せず生存者がいないエンディングでした。これは今確認してきて「しまった」と思ったのですが、うっかりQ&A回答の時点で夜空エンドには至らないことを滑らせておりました。ポイント管理をしていた人間故のミスが出ています、申し訳ありません……。もしかすると夜空エンドの場合は祈りであろうと道連れ、と思われた方もいらっしゃるかもしれないのですが期間中に祈りを行った方が出た時点で夜空エンドの線は消えていました。


そんな夜空エンドの中身ですが、ほとんど星空と変わりません。星空エンド以上に「星影の子」が神様的な扱いを受けることになるのだと思います。もし夜空エンドに至っていた場合個人の記憶は徐々に薄れていくことになっていたでしょう。そして「〇〇という星影の子がいた。その子との関りはあったが深くは覚えていない」というあっさりとした記憶だけが残るだと思います。バットエンドと言えばそうなのですがこの場合でも世界は救われるので広く見るならメリバ寄りなのではないでしょうか。(実はあまり直視したくなかったので詰め切れてはおりませんが私の考え方なら恐らくそうなっていた、という想像で語っています。)星に関しては長い長い時間をかけて、あの異変に直面した人たちはもういない世で満天の星空に至ります。



では手放しのハッピーエンドはどこなんだという話ですが、それは現時点は何とも言えないと思います。たとえサイドストーリー④を解放していたとしても、皆様の選択、そこに至るまでの思考を含めて考えるとあのエンディングも完璧なハッピーエンドとは言えないのではないでしょうか。記憶を取り戻すことは少々力業ではありますが「選べる」こともそうです。何を受け入れ、何を幸福とするか。それぞれ違いますし、未来を手にした全員が最期の時に笑うことができれば手放しのハッピーエンドに至れるのだと思います。個人的にはそうなったらいいな、と思っています。



✦2023/08/24 21:58



 
 

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