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贈り物のお話のお話

  • 企画主催
  • 2024年10月30日
  • 読了時間: 12分

✦2024/10/30


早くも収穫祭は通り過ぎもうすぐ希望へ向かう季節がやってきてしまいます。具体的に何日、というのは決まっていませんが11月は降星の日があった月です。(そしてバースデーリストの誤字に今気が付きました…。)今更ですが2.5章のミニストーリーについて、あれは何だったんだろう、の部分を書いていきたいと思います。少し長め……なので眠れない夜の暇つぶしにどうぞ。



—精霊と商人

・花の主は何をしていたのかに言及したストーリーです。それだけであればエラとの会話にする事もできましたが、同じく自由に動き情報を得ることが可能性な存在としてお面の商人(ジル)に担ってもらいました。彼に語ってもらう事でジルと精霊の関係性を見せる意図もありました。

・また1つ目のストーリーという事で贈り物の効果を伝える役割も担っている話でもあります。

・ジルの言っている「アレ」とは世界樹の事です。不遜もいいとこですが精霊にとって序列というのはあまり意味が無いためアレと呼ぼうが主勢を適当に扱おうが何かがあるわけではありません。ブルーフローの精霊が花の主を慕っているのは彼が特別そうというだけで風の精霊たちはジルのような者がほとんどだと思います。(それでもジルはかなり特別寄りの態度だったとは思います。)

・「自力で帰ってこれないんじゃ迎えに行くしかない」は星たちの事を言っています。実は物語が始まる前から星影の子は既に危うい状態にありました。

・「主サマがまた境界を越えて~」ではサイドストーリーの公開図書館で投稿したあの御伽噺がやんわり本当の事かもしれない?ということを匂わせています。おとぎ話に関しては半分本当、半分脚色されています。


—精霊と青の葉

・エラや花畑の精霊に次ぐザ・妖精チックな彼らや青の葉の登場です。こちらは「精霊と商人」で語られた「直接手を出すなんて」の部分に言及する目的でのお話でした。

・「青の影」はエルドナを覆うように伸びていましたが皆さんが観測できた範囲で言えば礼拝堂の森化が影にあたります。「理が滅茶苦茶」なのは世界樹の力と花の主の力がぶつかった結果で第1章の異変の原因でもあります。

・「人ゴトじゃない」「これからのために」は3章の気候の事を言っています。あくまで予防のために彼らは青の葉を持って行ったので本当に使ったかどうかはわかりません。


—精霊と歌

・今まで出て来た精霊に比べればより自然に近い彼らの登場です。若干ゲーム味が出てくるデザインになってきました。こちらは発見者が守護魔法に縁がありそうなお2人であったためこの話を採用しました。

・これは余談なのですが、星影の子が祈りを込めて子守歌を歌っていた場合(星を返すための祈りとは違います)、守護魔法の効果はかなり長く続きます。守護魔法の有無で星影の子の運命を変える事はできないので深く言及はしなかったのですが主催視点ではあなたもそこのあなたにも今も守護魔法かかってますよ、と思っていました。とはいえ子守歌の守護魔法は誰でも使えるので経験者という点では誰もが幼い頃は魔法を纏っていた可能性はあります。

・最終的に果樹園の子がどうなったかと言いますと攫われる事も無く元気に成長しています。


—忘却の問い

・まだ少し威厳があった頃の風の主です。問いかけと、これから起こる事をほんのり示唆するストーリーでした。こちらの発生条件は「星影の子が贈り物を見つける」でした。

・かつて風の主に忘却が救いである事を言ったのはレニャで、それを否定したあいつは花の主です。彼の言う煩わしい感情は愛情です。愛を知らないわけでは無いのですが大まかな好き嫌い以外にカテゴライズできる程の情緒が無いのが彼です。

・「一度心を預けただけの人間~あの人間~」は花の主が恋した人間の事を言っています。本当は花の主はレニャと想い人の男性の2人分の願いを持って動いていましたが風の主はレニャとそこまで親しく無かったため男性のために彼女は動いていたと思っています。レニャの願いは星影の子の命、想い人の願いはエルドナ(特にあの丘の周辺の景色)が続く事にありました。

・「忘れられてしまえば~失いそうなっている」の部分は御伽噺と照らし合わせるとなんとなく見えてきます。忘れてしまえば彼女は人になれた、でも忘れられなかったから戻ってきてくれた、彼らの幸福は「忘れなかった事」にあったものの忘れていないからこそ彼女は愛した人々の願いを叶えるために、という流れです。

・「忘却は枝を通し風に乗り」の枝はレイマスの事ですね。忘却を運んだのは風の精霊ですが風の主は関与していません。風の主は風が隠したものを回収することはできますが命令はできません。他よりも力が強く出来る事は多いけど絶対的な存在ではない、それが主たちです。

・「生命を守護する役割を持った者」は花の主がラビエの役割も担っている事からこのように言われています。アステル神話におけるラビエの正式名称はラビエラ、それがいつしか人の世でラビエが女神の名となり、花の主がクロエの名を与えられた事で本来のラビエラの分の青の力がクロエに移り、そしてラビエ(ラ)はただの精霊となりエラという名前を得て…という流れです。ではあの世界に本当に神々は存在するのか?という部分ですがそこはわかりません。

・「人間は祈り、願うことでこの世の理を変えてきた」テストに出てくるタイプの何度か繰り返されたフレーズです。

・「お前たちの隣人を信じ、願うことだ」は星影の子をこちら側として言っています。なのでこの場合の隣人は「星影の子以外の人間」の事を言っています。


—商人と精霊

・ブルーフローの花畑の精霊との会話は投稿したので今度はエラとの会話にスポットライトを当てたストーリーでした。何故精霊は薬草園の異変に何もしなかったのか?の部分に少し言及しています。

星影の館に詳しいエラですが彼女の本来の住処はラビエの森です。縛られているわけではないのでどこにでも現れます。

・「青の力との繋がりを完全に絶って生きることは無理」というのは守護魔法を例に出すとわかりやすいと思います。魔力の有無に関係無く人は度々青の力を使っています。

・「人間さんって豊かになるためなら凄い」の台詞はEDよりも後のエルドナを示唆しています。未来のエルドナについてはまた別でお話しできればと思っていますが、進んでいく方向はそうなっていくのでしょう。


—あなたと魔法

・魔法とはどういうものなのかに言及したストーリーでした。(問いシリーズには条件があり忘却が「星影の子が発見する」奇跡が「星影の子以外が発見する」事で発生していました。なので一回目が奇跡の組み合わせだった場合2つがミックスした話になっていたかもしれません。)

・この本に書かれている事が全てでは無いのですが概ねこの通りです。皆さんに光魔法を使ってもらいたい事と画面上の賑わいを制限したくない事から属性はあるものの、得意不得意だけに留めそれ以外は使えない、という事は無いように設定しました。(青の力が万能ですし「人間は祈り、願うことでこの世の理を変えてきた」ので!)


—精霊と花畑

・メンバーを拝見してそれならこのお話を、というストーリーでした。これまで先に出たストーリーへの言及が多めだったお話から打って変わって御伽噺のような構成になっています。元々贈り物とカスタムドリンクで展開されるお話については世界観の補足も兼ねていたのこちらについてはそちらに振り切っています。エラの言っている事は本当なのか、それは連れていかれた人にしかわからないのでしょう。


—博士と生徒

・人間が出てきました。余談ですがこの生徒は星影の子です。このストーリーも補足の意味合いが強くなっています。主催の勝手な予想ですが「学習」に縁がありそうな気がしたためこのお話を採用しました。生徒はきっとかっこいい馬を編めた事でしょう。


—あなたと歌

・図書シリーズ2つ目です。子守歌について更に補足を重ねる役割を担ってもらった本です。削った部分はちゃんと存在しているのですが実際に打ち込んでみたところ枚数が増えてしまったため削ったという経緯があります。こちらも「歌」に絡めるのが良いかもしれないということで採用しています。


—緑のささやき

・あの会話の主たちは精霊とそうでないものの中間です。何と言葉を付けるのが良いのか、明確な正解は無くてですね…タイトルの通り「ささやき」としか言えない、そんな彼らの言葉に耳を傾けたストーリーです。サイドストーリーで関りがあった方がいらっしゃったので緑視点の話と、今後の事を示唆するお話でもありました。2.5章は基本的にキャラクター様はお借りしないようにしていたのですが問いシリーズや精霊と花畑などNPCだけでは展開させるのが難しい話に関しては例外としていました。こちらもささやきだけで切る事が出来なくも無かったのですが「普段はここまでお喋りじゃない」ということを示すためにお借りしたという経緯があります。この時の収穫祭だからこその賑やかさでした。


—精霊と人間

・キャプションにもありますがこちらの発生に関しては主催の勘違いも有り得ると思ったため詳細は記載しておりません。そういう事もあると思っていただければ…と当時も今も思っています。そういう経緯もありこちらのストーリーも世界観の補足的な構成になっています。

・今まで出て来た精霊の中では一番精霊ぽさがある彼らです。敬語ですがこの女性と精霊たちは昔からの知り合いなので実際はもう少しフランクな関係だったりします。

・あの赤ちゃんは視力抜群、腹式呼吸が完璧な元気な子に成長することでしょう。音感に対して祝福を与えたわけでは無いので声の大きな音痴になる可能性もありますがせっかくなら上手な子に成長していて欲しいですね。


—守護と導き

・コルイについて言及したストーリーでした。

・「一族の守護精霊」という概念が出てきますが実際にそういう存在が守ってくれているというよりは、本当に概念だけのものとなっています。なので存在しない架空の生き物を守護精霊としているパターンもあるのではないでしょうか。

・ヤコウネズミは暗闇で光るのは生物として危険なのでは?という思いはあるもののファンタジーだしそういう事もあるか…と思っています。暗闇でぼんやり光るネズミと黒い塊のネズミ、どちらの方が怖いんでしょう。


—奇跡の問い

・「星影の子以外」が発見した事で発生したストーリーです。偶然の引き合わせにより図書館に現れる変な人となってしまった風の主でした。精霊の吹き出しは基本的に青色で構成しているのですがジルや風の主、レイマスはそうではありませんよね。これはその時の彼らの体が「誰にでも見える状態」であることを示していました。枠だけが青い時はミスでは無く精霊としての自我の出力度合いによって変化させていました。(のですが、レイマスはその縛りを平気で破っていくので必ずしもそうとも言えなかったりします。なんとなく意識してたんだな、くらいでお願いします。)


—親子と精霊

・「公開図書館」らしさを補強するためのお話でした。あの親子は完全に外部の人たちというわけでは無く、星影の館内の病院に通院しています。今までの精霊たちとは異なり言葉を交わさなくても存在する人と精霊の絆もあります、という事も補足したかったお話でした。


—精霊と図鑑

・1つ前の雰囲気を180度変えるお話でした。精霊にも色んな姿の者たちがいて図鑑にあるような姿もそれが正解ではありません、という事の補足なストーリーです。司書さんは一貫して同じ人なのですが当初は立ち絵を用意するつもりが無かったので3章の誰かが~まではアイコンがフリー状態なのでした。


—精霊のささやき

・精霊視点での2.5章の状況補足でした。(含みがあまり無く申し訳ありません。精霊たちも楽しんでいます、という事と描写としてどなたかのお役に立ててたら良いな、という思いで制作していました。)


—研究員の疑問

・星影の子の力に言及するストーリーでした。ザ・研究者な人を出したかったのですが堅苦しい話し方をさせるには主催の力量が足らず…雰囲気だけでも伝わっていますように、と当時も今も思っています。

・「存在しないものは~人の心にのみそれは作用する」は3章の状況を示唆するものでした。

・後輩研究員の「叶わない願いも存在しない未来だから」という予想は合っていません。

・「創造が可能になれば世界は変わりそうですよね」もし本当にそんな事が出来れば星影の子は益々危うい立場に置かれていたのだろうと思います。館も創造を求めるような願いは弾いていたのではないでしょうか。


—兄弟と花畑

・後輩研究員は完全なるモブなのですが家族構成まで明かされてしまった少し解像度が高めのモブです。

・気が付くと夜のブルーフローの花畑は幻想的でありつつどこか怖さも含んだ噂ばかりになっていました。このストーリーで登場した噂はあの御伽噺にちなんだものでした。そこから更に派生して花言葉に繋がります。現実歴な話をするならば彼に近付いてきた光は小動物が通り抜けた時に起きた現象だと思いますが、本当の事は私にもわかりません。


—人の祈り

・レイマスが出て来たお話です。序盤は猫を被っていますが話せば話すほど素が漏れつつありますね。余談というか、蛇足ですが、レイマスの恰好は出会う方が違えばまた違っていた可能性がありました。

・「延命させるのが幸せか、自然の摂理に倣い終わりを迎えるのが幸せか」をテーマにしたお話でした。ある意味これも問いシリーズだったのかもしれません。星影の子の運命と重ねた問いでもありました。



贈り物探しは当初はid判定がもっとシビアになる予定でしたがこれで誰も当てられなかったらまずい、と思い数字を増やしています。結果としてかなりの数が発見され皆さんの運に驚きつつミニストーリーの制作に追われていた日々でした。(制作自体は楽しく行わせて頂いていました。)後になるにつれ見つかりにくくなっていくのもリアルでこれが企画の運命力…!と思いながら眺めていたのを覚えています。



✦星への贈り物

贈り物の仕掛け人であるアウルム・ミルラ・オリバナムについてお話しした事は無いと思っているのですが、もし2度目でしたらここから先は読み飛ばしてください。


何故仕掛け人が3商会(とルダール)で、且つこの名前なのかは比較的わかりやすかったのではないでしょうか。星への贈り物と言えば三博士の贈り物という事で、黄金(アウルム)・乳香(オリバナム)・没薬(ミルラ)から取っています。


星影の子は一度(疑似的に)死に、そして復活する存在という事を暗示するために採用したという面もあります。ただこの時点ではまだどのエンドになるかはわからないので願いを込めた、という方が正しいかもしれません。わかると少し楽しいかもしれない、そんな仕掛けでした。




暑さも秋もすっかりどこへやら、いきなり身に染みる寒さが到来しております。エルドナもかなり寒くなっていそうですね。皆様もお体に気を付けて、どうぞご自愛ください。


✦2024/10/30

 
 

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